ご挨拶

新田 順一

ホットバルーン研究会
代表幹事

新田 順一(榊原記念病院)

日本発のエンジニアリング技術を使ったホットバルーンアブレーションの治療技術の向上を目的としてホットバルーン研究会が設立されてから5年が経過しました。この間、会員の皆様の多大なるご支援により、本研究会にて実施したHARVEST Studyの結果が2019年のAHA(American Heart Association)で採択されるなど、ホットバルーンアブレーションの治療に関するエビデンスの構築および世界への発信という本研究会の目的の一端を果たすことができました。

一方で、世界では数々のアブレーション技術が開発されています。ホットバルーンアブレーションシステムについても、多くの先生方のご意見を頂戴することで日々開発・改良が進んでおり、次世代システムとしてバルーン表面温度という新たな治療指標に基づく心房細動治療が開始されています。さらには持続性心房細動への適応拡大ならびに保険適用も行われ、より多くの患者様に対してホットバルーンアブレーションを使用できるようになりました。

今後、ホットバルーンアブレーションが国内のみならず世界における心房細動治療発展の一翼を担うためには、新たな治療指標に基づくさらなるエビデンス構築が不可欠です。そのためにも、ホットバルーンアブレーションシステムを既にご使用されている先生はもとより、ご興味をお持ちの先生、研究者、コ・メディカル、学生をはじめ医療に携わる幅広い方々にもご参加いただき、活発に議論を重ねることで、このシステムを育て上げ、その成果となるエビデンスを世界に発信していきたいと考えております。
つきましては、本研究会に対する変わらぬご支援とともに、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

令和4年(2022年)5月